建築士の
ひとり言
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建築士のひとり言  


No4(2001/10/24)

畑秀和
大和ハウス工業株式会社 

最近竣工した物件について

 最近竣工した物件について、話してみたいと思います。

 大きな配送センターを担当させてもらいました。
 たくさん反省点はありましたが、とりあえず良かったこと、うまくいったことについて、ほんとうに数少ないうちの一つか二つを、報告します。

 鉄骨造の建物なんですが、柱をパイプ、梁をパイプトラスとしました。
 たいへんやかなフレームが完成しました。

 長い下屋と広い屋外空間があり、そこにもパイプトラスを架けていますので、外観からもその様子がうかがえるじゃないかと思っています。

 これだけでも嬉しいことなんですが、さらに、鉄骨の色が良かったんです。
 少し蛍光がかった黄緑色、といえば、なんかもうひとつきれいな色には聞こえないかもしれませんが、きれいな色だと思います。
 でも、使ったことのない色でしたので、自信があった訳でもないのです。そして、その色ですべての鉄骨を塗ったのでした。

 パイプが細いというのが幸いしたのかもしれません。どぎつくならず、それでいて力強さが出たみたいです。
 実は、その色はアクセント色として提案したものでした。その色と、もう少し無難な色を後二色程度使い、塗分けをするというようなのが、はじめの考え方でした。それに対し、お施主様から色は統一しましょうという意見が出ました。その結果、鉄は全部蛍光黄緑となったのでした。

 自分だけでは、なかなか思い切ってここまで同じ色で塗ってしまうことはできなかったでしょう。でも、ほんとうにうまくいったと思います。

 最近のうれしい出来事です。