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正覚寺  (しょうかくじ)

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正覚寺は現在、知恩院の末寺ですが、明治の記録には浄土宗佐太派本山来迎寺の末寺と記されています。
ご本尊は阿弥陀如来で、脇侍(仏像の左右にある像)として、観世音菩薩・勢至菩薩の木像があります。
この寺はたびたびの兵火や水害の被害にあい、堂塔はすべてなくなって、寺の興廃や宗派などがわかっていません。
享保元(1716)年に浄土宗の僧が住職となって、寺を中興したという記録が残っています。
境内には、枯山水の庭があり、左手に地蔵堂、右手に観音堂、羅漢堂があります。
また、慶長十五(1610)年の銘のある板碑十三仏という、めずらしい板碑があります。
板碑十三仏は、真言宗系の寺院で壇宗徒の死者の回向(えこう:仏事を行って死んだ人の冥福をいのること)の本尊として使用されたものと推定されています。