室内空気中化学物質測定方法

3.測定方法について
 測定機種  :北川式室内汚染測定専用エアーサンプラS?20(光明理化学工業(株))
 検知管   :ホルムアルデヒド検知管710型
 測定時間  :30分間
 測定空気量 :9リットル
 測定範囲  :0.01?0.12ppm(0.04?0.48ppm:10分間3リットル測定の場合)
 測定温度範囲:10?35℃(換算は20℃)

測定方法
(1)専用エアーサンプラ(以後S?20)を安定した場所に設置し、測定位置が高さ1.2?1.5mの位置にくるようにポジションポールを本体に長さ調整をして、先端に検知管ホルダーセットします。
(2)S?20本体のPOWERがOFFになっていることを確認し、電源コードをコンセントに差し込みます。
(3)S?20の接続チューブの一端を、エアーサンプラ裏面のINと表示されている方に接続します。
(4)付属のアンプルカッターを用い、検知管の両端をカットしてS?20の接続チューブのもう一端に検知管を取り付け、検知管ホルダーにセットします。検知管の黄色の方がチューブ接続側となります。
(5)S?20のPOWERをONにします。
(6)TIMERを30分にセットします。
(7)START/RESETスイッチをSTARTに入れ、速やかにFLOW CONTROLで300ml/分に吸引量を調整し、測定します。TIMER(時刻をセットする文字盤)の横にカウントダウンの赤ランプが点灯します。
(8)吸引終了後、検知管を外し、変色の先端で濃度を読みとります。
(9)気温を測定し、検知管に付属している温度補正係数表を使い、補正を行う。
(10)再度測定を行う場合は、START/RESETスイッチをいったんRESETに入れ、検知管をセッティング後、START/RESETスイッチをSTARTに入れて測定を行います。(吸入量がすれている場合は、速やかに調整してください。)
(11)測定すべてが終了したら、POWERをOFFにしてください。

 検知管の読みとりは、白い紙の上で変色の先端を裏表2カ所赤ボールペンでマーキングして、読みとってください。その平均値を読みとり値となります。
 測定値が0.12ppmを越えた場合、710型にて時間10分吸入量300ml/分で再度測定後、読みとり値を温度補正し、その値を4倍した値を測定値とする。0.48ppmを越えた場合、検知管を710A型(測定範囲:0.05?2.0ppm)にとりかえて測定をやり直す。