第四回シックハウス勉強会 2001.7.25                    

<測定について>

厚生労働省の測定法を知っておく。厚労省以外の方法は、参考程度であり正しいものとは言えない。測定は重要なのでやるなら正確に行う。(簡易測定は良くない)

尚、厚労省が測定方法の指針を発表した事で、信頼性が増した。                    

 

*精密測定をしてくれるところ…・(野池さんも依頼している)

()大阪環境技術センター   第一グループ     迫田 篤哉

茨木市室山2丁目13−1     TEL 0726−43−2258

                              FAX 0726−43−2268

         1個所測定…・約10万円

         2個所…・    ・20万円 以下

・簡易測定でホルムアルデヒトだけを測定しても十分ではない。(他の化学物         質の問題もある。

・シックハウス研究会が借りてる光明理化学の測定器は良いと思う。

・品確法により今後測定器の紹介をするなど、整理される予定である。

・保険所などが使用しているデジタルキャッチャー(J2)は数値が高めに出  る。

・また測定器によってはアルファーピネン(杉材等から出る無害な成分)や妨害ガス(芳香剤・喫煙・炊事などの然焼・食品・植物。ペット・トイレなどなど)を拾ってしまうものもあるので、それぞれの特徴を知っておく必要がある。

保険所にやってもらったから正確とはいえない(測定器が間易なものとか換気がどの位かなどで数値が違ってくるので、其の意味をユーザーに説明する。あくまでも目安である)

犯人探し(発生源)は、だいたいの予想をしておいて確認のための測定をする。

精密測定は家の中を数箇所計るのに50〜60万円位かかったりするので、お金の事も把握しておく必要がある。                                     

また精密測定しても、其のデーターは裁判には使えない。業者の方で使わないでくれといわれる.…・今のところ裁判に使える測定は存在しない。

・お金の事を考えると、測定は慎重にした方が良い。其の分、改善費用に回す方が良いと思う。

尚、数値を見ないと納得しない人には,良く分かった人が簡易測定をしてホルムアルデヒトだけでも測定して、しっかり説明した上で、改善策を提案してあげる。

***最小限の費用で最大限の結果を出す様 努力する。

 

<床下改善について>

防蟻処理後の改善は大変難しい…・・有機リン中心の薬剤使用の場合、中和剤として

酸性の石灰を敷くとか、活性炭を敷くなど…・・。

活性炭は、吸着はするがどの程度なのか明らかではない。メーカーよりデーターを貰っても高濃度のデーターで使えない。(100PPM〜10PPMとか)

                     床下換気扇は外へ出しても窓から室内へ逆流する恐れがあるので問題あり。

                     床下木部にはセラックニスをぬる…データーはないがある程度とまる

                     炭の塗料をぬる

                     ゼオ ライトを敷く…・・無機質 (土壌処理剤)  アルミが入っている                                                                                               

                     土の入れ替えは床板をはがしての作業となるので、お金がかかり大変である。………出きる限り費用のかからない方法で、最大の効果を上げるようにしてあげる。      

                     使用された防蟻剤の名前が分かれば、メーカーに問い合わせると中和法 を教えてくれる。メーカーは誤飲などのために、中和剤を用意しておく義務がある。。

                     白蟻駆除会社に使用された防蟻剤の名称を聞いても、数年経過していると、分からない事が多い。薬の切り替わりが早いので、どの家にどの薬が使われたかわからず,いいかげんな返答が帰ってくる事が多いので、気を付ける。                                                   

                     <シックハウスの相談・調査について>

東京に住宅リフォーム紛争処理センターが、品確法の流れでできて、専門家の面談による相談を¥10500円/1H・でやっていたが、最近では調停や、仲裁はしない事になった。常駐者もいないようだし、人材を育てている段階で、今は電話での相談を受けて、アドバイスをする程度である。…・・後退している。

これでは当てにならないということで、

建築家(高橋さんなど)や、弁護士もいれた専門家グループができている。

・神戸市はシックハウス相談窓口が進んでいる…・・保険所と建築士がタイアップ

・福島県では健康住宅係でシックハウス相談窓口を作るようです。

・大阪でも神戸市の例をあげて行政に交渉してみては…・・。

*調査にいく場合は工事契約に関する書類・見積書・仕様書など家に関する書類、またすみ始めてからの体調の変化など、経過報告書まとめてもらい事前にFAXか郵送してもらう。

・床下点検の場所は、洗面所などの水周りの近くが良い

 ・写真を撮っておく。              以上