シックハウス研究会(第5回勉強会)
日時 2001年11月14日(水) PM7:00〜9:30 場所 TOTO大阪ショールーム2階会議室
出席者 足立・阿部・上田猛・梅本・尾関・坂上・佐藤登・高寺・辰巳・田中充代・中村・西野・福田・三宅・
桝谷・田中則明・佐藤福男
司会 梅本 書記 福田
テーマ 塗料と環境 講師 神東塗料(株)一般塗料本部技術部西日本グループ長
次長 大森明彦
私たちを囲む環境問題と対策
@地球環境問題・環境負荷
(1)VOCによる環境負荷 現状実態、排出削減、大気汚染 → 塗料と密接な関係(溶剤を含む)
(2)CO2 地球温暖化問題 省エネ
→ 京都議定書
(3)有害化学物質の環境負荷 廃棄物、環境影響 → 塗料の中には有害物質含むものあり
(4)廃棄物問題 → 容器の処理が困難
(5)室内環境問題 健康影響、シックハウス → 今日のメインテーマ
AVOCの放散量
全世界の人為発生源
9,600万t 日本の人為発生源 約282万t
内、燃焼・化学工業・有機溶媒 約5,000万t 内、塗料産業 90万t(塗料の生産量200万t)32%
内、塗料産業750万t(塗料の生産量1,500万t) 固定発生源60% 内塗料用有機溶剤54%
BCO2地球環境問題
産業革命後CO2(石油等の燃焼)が濃くなり徐々に地球の温暖化が始まる。20世紀気温0.8度up海面25pup
現状放置では海面50〜150pupに繋がる。
室内環境問題(シックハウス対策)
@ 室内環境の人体への影響 人体の物質摂取量(重量比)→ 呼吸器系80%(室内空気57%) 飲食15%
A 使用材料からの有害物質の排出 → 塗料において、有機溶剤・防黴剤(浴室用塗料に少量含む)・防腐剤
B 化学物質による健康障害
有害状況 |
|
暴露状況 |
症状 |
中毒 (急激に高濃度で暴露した場合発症) |
急性 |
一時的、高温度 |
器官障害、機能障害、死亡 |
慢性 |
継続的、比較的低濃度 |
器官・機能障害、遺伝子障害 |
|
感作性(一時的に暴露し発症し、治癒後 再度暴露すると同じ症状が出る) |
感作 |
一時的、比較的低濃度 |
経時後再度暴露により発症 |
発症 |
低濃度時には極微量 |
アレルギー、アトピー、喘息 |
|
化学物質過敏症 (少量で発症) |
感作 |
一時的高温度 |
|
|
低温度で継続? |
|
|
発症 |
極微量 |
自律神経失調等多様な症状 |
|
悪臭 |
|
極微量、物質により差 |
健康障害と直接的には無関係 |
悪臭は、シックハウスとは関係ないが、マンションの外壁改修時、気分が悪くなると言うことで、問題になる。
C 室内農度指針値
物質名 |
指針値 μg/m3 |
発生源 |
影響 |
策定日 |
ホルムアルデヒト |
100 |
合板・接着剤等 |
目・鼻・喉を強く刺激 |
H9.4.30 |
トルエン |
260 |
塗料・木材保存剤等 |
神経行動機能・生殖機能の低下 |
H12.6.26 |
キシレン |
870 |
塗料・木材保存剤等 |
中枢神経発達度影響 |
|
パラジクロロベンゼ |
240 |
防虫剤・消臭剤等 |
アレルギー症状 |
|
エチルベンゼン |
3800 |
有機溶剤・接着剤等 |
肝臓・腎臓機能低下 |
H12.12.15 |
スチレン |
225 |
発泡スチロール・合成ゴム |
脳・肝臓機能低下 |
|
フタル酸ジ-n-ブチル |
220 |
塩ビ製品等 |
生殖器異常 |
|
クロルピリホス |
1 |
防虫剤等 |
生殖器発達異常 |
テ
テトラデカン 330 (灯油燃焼時)
フタル酸ジ-2-エチルへキシル 120 (DOP)(塩ビ可塑剤) TVOC暫定目標値
ダイアジノン 0.29 防虫剤 指針値(案) 400μg/ m3
ノナナ―ル 41 (灯油燃焼) H13.8
D 「住宅内の化学物質による室内空気質に関する指針」改正 (社)住宅生産者団体連合会 H13.3.2
5.内装仕上げ等工事に使用する接着剤・塗料は、ホルムアルデヒト、トルエン、 キシレン、エチルベンゼン不使用のものとする。
やむを得ず、これらの4物質を含む接着剤・塗料を使用する場合は、その使用量を最小限に抑え、
十分に養生期間を設ける等に配慮する。
溶剤系・共溶剤系は使用不可、非水分散系塗料・水系ぐらいしか使用できない。
E 「住宅の品質確保の促進等に関する法律」(品確法) H13.8.14 日本住宅性能表示基準(国土交通省告示)
特定測定物質:5物質 ホルムアルデヒト、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレン
評価方法基準 ・居室の中央付近からおおむね1.2〜1.5mまでの高さにおいて採取。
・窓・扉を30分開放。
・採取は30分以上継続し、同時または連続して2回以上。
・ホルムアルデヒドーDNPH誘導体化による固相吸着―溶媒抽出法及び高速クロマトグラフ法
その他、−固相吸着―溶媒抽出法 固相吸着―加熱脱着法または容器採取法及び ガスクロマトグラフー質量分析法による。
F グリーン購入法の仕組み(環境に配慮した商品を優先使用)
国等における調達の推進(義務)毎年度「調達方針」作成・公表 実績の集計・公表 環境大臣への通知
地方公共団体(努力義務)
事業者・国民(一般的責務)
情報の提供 *製造メーカー等 *環境ラベル等の情報提供団体 *国(政府)
G グリーン購入法の対象
「初年度の特定調達品目」 14分野101品目 建築関係:公共工事→資材関係
塗料関係:(社)日本塗料工業会にて本年中の対策活動 塗料種別の判定基準策定し特定調達品目として登録
*グリーン購入ネットワーク GPN 1996年環境庁の呼びかけで誕生したNPO
塗料メーカー(日塗工)の環境対応
@ 「グリーン購入法」対策部会(日塗工)
・国土交通省が公共工事の資材として環境負荷低減塗料の定義の検討
防腐塗料:提案書提出 各省庁ヒアリング→現在終了
建築塗料:「室内における健康・安全・環境を考えた塗料設計・施工マニュアル」のヒアリング現在第2版出版
(平成13年7月 社団法人日本塗装工業会)
@ グリーン調達対象・塗装品目
記号 |
品目 |
有害重金属 |
VOC(wt%) |
リサイクル原料(wt%) |
タール |
T1 |
建物屋内用水性塗料 |
配合しない |
5以下 |
|
配合しない |
T2 |
建物屋外用水性塗料 |
配合しない |
10以下 |
|
配合しない |
T3 |
一般防食用 水性下・中・上塗り |
配合しない |
20以下 |
|
配合しない |
T4 |
重防食用水性下塗 |
配合しない |
20以下 |
|
配合しない |
T5 |
重防食用水性中・上塗 |
配合しない |
20以下 |
|
配合しない |
T6 |
重防食下塗 |
配合しない |
21以上50以下 |
|
配合しない |
T7 |
リサイクル原料 3%以上使用塗料 |
配合しない |
21以上50以下 |
3以上 |
配合しない |
T8 |
脱タール型 エポキシ樹脂塗料 |
配合しない |
21以上50以下 |
|
配合しない |
路面標示 |
水性路面標示塗料 |
|
5以下 |
|
配合しない |
無縁黄色路面標示塗料 |
配合しない |
21以上50以下 |
|
配合しない |
A グリーン購入対象品目(案)解説
・「有害重金属」とは、鉛・クロム〈3価・6価とも〉などを含む顔料を指す。ドライヤー〈鉛〉は対象外
アルキド塗料の中に少しドライヤーが含まれている。
・「VOC」とは、沸点250℃以下の有機溶剤いう。
・「リサイクル原料」とは循環型社会から得られる再利用可能な原料をいう。(ペットポトル)
・「タール」とは、石炭・石油産業からの廃棄物の再利用であるが、発ガン性(IARCT)であり除外する。
・「グリーン塗料」とは、現在流通している製品よりも「より環境負荷が少ないとみなされる塗料」を指す。
・役所より単に粉体塗料ということでは認められないと指示有り。
B 溶剤系塗料中のVOC
塗料種類 |
有機溶剤量 |
主要溶剤 |
用途 |
合成樹脂調合ペンイト アルキド樹脂塗料 ラッカー類 非水分散形〈ナント〉塗料 低臭非水分散形塗料 ビニル樹脂系 2液形ウレタン樹脂塗料 シーラー類(溶剤形) |
中程度 中程度 多い 中程度 中程度 多い 多い 非常に多い |
ミネラッルスピリット キシレン、トルエン他 キシレン、トルエン他 ミネラッルスピリット キシレン、トルエン他 脂肪族系炭化水素類 キシレン、トルエン他 キシレン、トルエン他 |
金属部、木部等 金属部、木部等 木部 無機素材等 無機素材等(臭気対策品) 無機素材、水回り等 金属部、木部等 外壁用が主体 |
ミネラッルスピリットとは一般にサーフィン、トシンという。
C 水系塗料中のVOC
塗料種類 |
有機溶剤量 |
主要溶剤 |
用途 |
水溶性形 エマルション形 |
少量 僅か |
アルコール等 アルコール |
木部等 無機素材等 |
アルコール 造膜助剤、凍結防止剤 数%
エマルション形 水中に樹脂の粒子が分散状態
その他の塗料は溶剤に溶けている。
D 塗装時のVOC放散
塗装直後は放散が高い。
合成樹脂エマルション塗料は初期から低い。しかし0にはならない。
E 健康リスクに対する建築用塗料の目標基準値(暫定値)(日塗工より)
塗料設計条件 |
水性エマルション塗料 |
溶剤形塗料 |
TVOC |
1%以下 |
― |
芳香族系溶剤 |
0.1%以下 |
1%以下 |
アルデヒト類 |
0.01%以下 |
0.01%以下 |
重金属類(鉛、クロム等) |
0.05%以下 |
0.05%以下 |
発ガン性物質 生殖毒性物質 変異原生物質 |
0.1%以下 |
0.1%以下 |
感作性物質 |
0.1%以下 |
0.1%以下 |
化学物質過敏症の人に対して絶対安心というものではない。可能な限り安全な塗料として業界が目標値設定。
F VOCを標準とした室内用塗料分類 (日本塗料協会)
塗料種 |
分類 |
VOC含有量 (%) |
芳香族炭化水素系 溶剤含有量(%) |
備考 |
水性塗料 |
W1 |
1%未満 |
0.1%未満 |
エマルション塗料VOC対策品W1のものを使用する。 |
W2 |
1%以上 5%未満 |
1%未満 |
エマルション塗料一般品 |
|
W3 |
5%以上 |
1%未満 |
エマルション塗料特定品、水溶性塗料一般品 |
|
溶剤形塗料 |
S1 |
|
1%未満 |
非水分散形塗料、アルキド樹脂塗料等、芳香族炭化水素溶剤対策品 |
S2 |
|
1%以上 |
非水分散形塗料、油性塗料、アルキド樹脂塗料等、ラッカー ビニル樹脂塗料、エポキシ樹脂塗料、ウレタン樹脂塗料等一般 |
G 有機溶剤以外で注意する物質について
対象物質名 |
主な用途 |
ホルムアルデヒド |
アミノ樹脂、フェノール樹脂等の原料等。一部の防腐・防カビ剤 |
フタル酸ジ-n-ブチル フタル酸-ジ-2エチル ヘキシル |
ラッカー、ビニル樹脂塗料等の可塑剤として使用されている。 |
H VOC以外でも人の健康に影響のある物質
人に対して重大な 健康影響を引き起 こす恐れがあるもの |
発ガン性の恐れがある物質 |
6価クロム化学物等 |
生殖毒性の疑いがある物質 |
セロソルブ、セロソルブアセテート等 |
|
その他問題があると考えられる物質 |
鉛化合物等 |
|
アレルギーを引き起こしやすい感作性のある物質 |
ホルムアルデヒド等 |
環境対応技術(シント―の水系化技術)
@ 有機溶剤を低減する基本的な考え方
無溶剤化 ハイソリド塗料 塗料中の固形分を高める 技術的困難
溶剤型塗料
紛体塗料 膜にする時加熱必要、現場向きではない。
溶剤の置換 弱溶剤型塗料 ナント塗料。マイルドな脂肪属系に変える。
溶剤系であることに変わらない。
水系塗料 いかに水系にするか。
A 水の本質的問題点
|
水 |
有機溶剤 |
表面張力 *1 |
72 |
21〜35 |
誘電率 |
81.5 |
2.2〜30 |
分子間相互作用 |
強い |
極少々 |
蒸発熱J/g )*2
|
2257 |
250〜50 |
可燃性 |
不燃 |
可燃 |
濡れ性 水玉が出来、下地に蜜着し難く塗りにくい*1
乾繰性 多量の熱必要。遅れる。*2
B 水系塗料の課題 (エマルション塗料)
■施工性:乾燥性、耐水性、付着性 初期の乾燥性が重要→遅れると膨れなどの原因。耐水・付着影響
■耐久性:安定な性能発現、汚染性→水系塗料は、塗膜が弱く汚染性は溶剤型に比べ落ちる。
■塗膜外観:光沢(低)鈍い
■臭気:VOCフリー化 今後の課題 室内環境として注目
C なぜ施工性・耐久性が劣るのか? 水系塗料は溶剤系塗料よりも
■水の蒸発熱が大きいため乾燥が遅れやすい
■外的条件により造膜状態にバラツキを生じ易い 気温・湿度の影響大
■より多くの親水性物質を含有している。(界面活性剤・乳化剤・水溶性樹脂等) 最終塗膜に影響残る
D 施工性・耐久性の向上のためには
■塗装直後の造膜性を速める 物理的結合(二次元構造)
■親水性物質を減らす 架橋構造の導入
■塗装直後から強固な塗膜を形成する 化学的結合(三次元構造)
E シント―の架橋技術とは
■アルコキシシリル基の事故架橋 ○〜Si―O−Si〜○ (シリコン塗料)
■カルボニル基―ヒドラジド基の架橋 ○―C−NH−N=C−○
O
■金属架橋 ○―C=O O=C○ (エマルション樹脂)
M
■多重架橋 (シンコーの特徴)
F IPN(Interpenetrating Polymer Networks) 〈相互侵入高分子網目構造〉とは
反応硬化するA樹脂とB樹脂は、各々架橋して3次元構造を組み、しかもA樹脂とB樹脂の異なった樹種
の鎖が互いに絡み合った構造が出来る。
G 伸び率の温度依存性
単一ポリマーでは、実現できなかった感温性が小さく付着製の大きい高抗張力をもつなどの性能が得られる
(夏グニャグニャ、冬パリパリ)
H なぜ塗膜外観(光沢)が劣るのか?
水系塗料の塗膜表面は不均一で光が乱反射する。
従来形の水系塗料は表面のアレにより乱反射。溶剤系塗料は塗料のレベリング性が良いので正反射で光沢が出る。
I 塗膜外観向上のために
・独自製法により樹脂と顔料の粒度を管理し、きめ細かい表面を生成
・粘性を溶剤系塗料に近づけ高レベリング化を実現(チクソトロピック→ニュートニアン)
・吸水性素地(スレート等)での光沢低下を最小限に抑えた
J 表面粗度 カタログ参照
K 水系塗料のVOC削減上の問題点 @造膜助剤(高沸点溶剤)
添加剤、樹脂中に少量のVOCが含まれる。 A可塑剤(DBO等)
B凍結防止剤〈FG系〉
D Cその他添加剤(防腐剤、PH調整剤系)
D樹脂(未反応モノマー)
E E顔料
F F水
L VOCを削減するには
低VOC塗料要求性能 樹脂合成・塗料化技術
@低温造膜性 →→→→→→→ 水の離脱促進(疎水化など)
A凍結安定性 →→→→→→→ ポリマー粒子保護層強化(特殊乳化法)
B低臭化安全性 →→→→→→→ 未反応原料削減・低毒性原料選定(残存モノマー)
貯蔵段階 エマルション粒子(ポリマー粒子)は保護層で囲まれている 水の離脱 (ゲル化)ポりマー粒子間の水が冬場に凍ると 水が膨張して粒子に圧がかかり壊れる。 塗装段階 粒子癒着
環境衛生 |
空気浄化 |
低VOC低臭塗料 |
低臭 |
|
ホルムアルデヒド吸着分解塗料 |
|
|
マイナスイオン消臭塗料 |
|
||
抗菌性 |
抗菌塗料 |
病院の検査室等の限られるところに使用・高価 |
|
防カビ性 |
防カビ塗料 |
ビール会社・しょうゆ会社で使用 |
|
防露性 |
調湿塗料 |
|
|
美装 |
ビニルクロス適性 |
塗り替え塗料 |
産廃を減らすため(シント−特許) |
防汚性 |
低汚染性塗料 |
溶剤化多 フッ素化・シリコン化 水性は溶剤化ほどの効果ない |
|
除染性塗料(手垢止め) |
|||
濡れ色防止 |
コンクリート生地仕上げ用 |
従来溶剤形→水性が少しづつできてきている。 |
|
保護 |
防錆性 |
水性さび止め塗料 |
防錆に鉛を使用しているのは、日本ぐらい |
コスト |
省工程 |
ワンコート塗料 |
|
M これからの水系塗料に求められる機能
N シント―の水系機能製品
低VOC低集塗料 |
ページエコシリーズ |
ホルムアルデヒド吸着分解塗料 |
クロスコートエコ |
マイナスイオン消臭塗料 |
開発中 |
抗菌塗料 |
シント―抗菌シリーズ |
除染性塗料 |
ページクリーン |
除染性塗料 |
水性ハイテンクリヤーシステム |
水性さび止め塗料 |
水性デラスト |
ワンコート塗料 |
ワンコートリフレ |
防カビ塗料 |
ニスターシリーズ |
調湿塗料 |
開発中 |
塗り替え塗料 |
クロスコートエコ |
低汚染性塗料 |
水性ハイテントップ・グランシリーズ |
環境対応形塗料
ページエコシリーズ 合成エマルション(フラット)
@ 健康リスクに対する目標値(日塗工)→全て合格
A 当社のエマルション塗料体系→従来のシリーズを低VOC型に移行しているのは現在シント−のみ。
従来シリーズ |
エコシリーズ |
|||
|
JIS |
トマリ |
仕上性 |
低VOC型に移行 |
ページ90キング |
1種(内外用) |
1 |
1 |
→ページ90キングエコ |
ページ80 |
1種 |
3 |
1 |
|
ページ70 |
1種 |
3 |
2 |
ページ70エコ |
ページ60 |
1種 |
2 |
3 |
ページ60エコ |
ページ60 |
2種(内用) |
4 |
3 |
ページ50エコ |
ページ40 |
― |
5 |
4 |
ページ40エコ(開発中) |
B 各種EPの臭気比較(相対比較)
EP種別 |
商品名 |
臭いセンサー |
人の臭評価 |
||
直後 |
経時(翌日) |
刺激 |
|||
低VOC |
ページ70エコ |
365 |
○ |
◎ |
◎ |
ページ50エコ |
368 |
○ |
◎ |
◎ |
|
ページ90キング |
359 |
○ |
◎ |
◎ |
|
従来型 |
ページ70(従来品) |
1200 |
△ |
△ |
△ |
ページ50(従来品) |
1200 |
△ |
△ |
△ |
|
他社(5663 1種) |
1800 |
△ |
△ |
△ |
|
他社(5663 2種) |
1750 |
△ |
△ |
△ |
臭いセンサーとは、金属酸化物半導体表面でのガス吸着による熱伝導度変化を白金線コイル
の両端よりみた抵抗値変化として測定するガスセンサー。臭いの原因を決定は不可能。
C 塗膜からのVOC放散量(μg/u・h)
ページ70エコ 300(塗装後3時間)→0(1日後)
従来タイプ 800(塗装後3時間)→200(1日後)→以後放散量減少するが、0にはならない
D エコシリーズの特徴
■低VOC。日本塗料工業会の目標値をクリヤーした水性エマルション塗料
■超低臭性。塗装後の臭いを極力抑えた。
■優れた仕上り性。タッチアップ、トマリが良く作業性に優れている。
■ 優れた塗膜性能。耐水性、防カビ性に優れている。又、抗菌仕様も可能。
シント― クロスコートエコ
現状問題
@ 壁紙総出荷量及びビニル壁紙出荷量推移 壁紙総出荷量H10年の少しの減少を除いてH8より増加傾向
A H11壁紙総出荷量に占めるビニル壁紙の割合 ビニルクロス87%占めている。
B 塩ビクロスの問題点有り→内装市場の塗装の復権
地球環境 焼却→酸性ガス、ダイオキシン →環境破壊・発ガン性
土中廃棄→腐敗しない
室内汚染 接着剤→ホルムアルデヒド →発ガン性・呼吸器障害・皮膚障害
可塑剤→有機リン系化合物
目標
C 解決するには 1.クロスに直接塗れる。→ 産廃を出さない
2.ホルムアルデヒドの除去。3.可塑剤の封じ込め。4.低VOC → 室内環境
D シント―クロスコートエコ これらに対応したビニルクロス塗り替え用アクリルエマルション塗料
特長 ■室内環境問題
1.ホルムアルデヒド吸着・分解・固定化機能有り。
除去機能1 吸着顔料等による物理吸着−多孔質で吸着に優れた顔料使用
除去機能2 化学反応を用いた化学吸着
H 室内のホルムアルデヒドに対応する分混入
C= O
+ H2NNH−R (塗料中に配合) H HCHOキャッチャー→ ホルムアルデヒド H
C = N−NH−R+H2O H 安定物質 水
2.(社)日本塗料工業会策定の「健康リスクに対する目標値」クリヤー . 3. 超低臭で、塗装時も塗装後もほとんど臭いを感じない。翌日には臭いなし。
4 ビニルクロス面の可塑剤移行を防ぐ 三分艶、艶消しの仕上り感選択 従来の塗料は下地のビニルクロスから可塑剤が出てべたつき・よごれが生じた
クロスコートエコは可塑剤をクロス内に閉じ込める。
■三分艶、艶消しの仕上り感選択 5. クロスの落ち着いた光沢、品のある雰囲気をそのまま生かせる
塗装とビニルクロス貼りの工法比較
|
塗装 |
ビニルクロス貼り |
施工性 |
工程数が多く時間がかかる |
比較的工程が短い |
仕上がり性 |
パテ作業等の下地調整必要 |
素地の凹凸が比較的目立たない |
色と艶のバリエーション |
豊富 |
塗装より少ない |
安全性 |
水系塗料であれば 比較的安全 |
有機リン系可塑剤やホルマリン成分を 含むもの有り、長時間残留しやすい |
耐久性 |
シームレス・補修が簡単 |
可塑剤の揮散と共に継ぎ目が出てくる |
水性デラストの目指すところ
■ 従来、建築鉄部では溶剤系錆止め塗料が主流。有機溶剤は人体や地球環境に悪影響有り→削減の必要有り
→ 水系錆止め塗料開発
■ 今までの主流は重金属(鉛・クロム)を含有する塗料 → 鉛・クロムフリーの塗料開発
■ 鉛・クロムフリー塗料に向けて
錆止め塗料のJIS規格 JIS K5622 鉛丹を錆止め顔料とし、 鉛系顔料は油性系樹脂(アルキド樹脂等)
JIS K5623 亜酸化鉛の粉末 と相性がよく、緻密な塗膜を形成する。
JIS K5624 塩基性クロム酸鉛を錆止め顔料
JIS K5625 シアナミド鉛を錆止め顔料とし
高級変系エポキシ樹脂を使用することにより
鉛を使わずに樹脂の力で防色性をつくる 錆止め顔料を採用が可能となった。
■ 水系なのに、弱溶剤形エポキシ錆止めと同等の性能を発揮する。
性能表 |
水性デラスト |
JISK5625 |
弱溶剤エポキシ |
|
理論塗布量 |
50μm150g/u |
35μm84g/u |
25μm120g/u |
|
貯蔵安定期間 |
6ヶ月 |
12ヶ月 |
6ヶ月 |
|
比重 |
1.30 |
1.45 |
1.30 |
|
加熱残分 |
55.4% |
80% |
55% |
|
乾燥時間 |
指触(20℃) |
6分 |
12分 |
6分 |
半硬化(20℃) |
11分 |
40分 |
10分 |
|
硬化(20℃) |
18分 |
2時間30分 |
20分 |
|
複合サイクル試験150サイクル |
異常なし |
異常なし |
異常なし |
|
耐水性試験168時間 |
異常なし |
異常なし |
異常なし |
|
屈曲性 |
3mm |
異常なし |
|
|
6mm |
異常なし |
異常なし |
異常なし |
|
衝撃性 |
500g×30cm |
異常なし |
異常なし |
異常なし |
500g×50cm |
異常なし |
|
|
|
エリクセン |
3mm |
異常なし |
異常なし |
異常なし |
6mm |
異常なし |
|
|
■ 水系なので、現場での保管や、施工時・施工後の残存溶剤削減など、環境対策が可能。
■ 水系の上塗りが使用できるため、鉄部用水系システム施工が可能
ワンコートリフレ(省エネ、省工程形ワンコート塗料)
■ 究極の省工程化→たった一回の塗装で仕上がる
■ 一回塗り仕上げ→@水系1液 A微弾性 B耐久性
■ 環境負荷低減 VOCの削減!9.2%
従来の複層吹き付けタイルアクリルエマルション→耐水性ない
+溶剤型エナメル→主材のアクリルにエナメルが浸透。補強効果が出、耐久性を持たせる。
■ 廃棄物の削減! 使用材料 輸送コスト+排気ガス 塗装時に発生するVOC放散量
ワンコートリフレ 主材
水性ハイテン(カラー)クリヤー・工法
打ち放しコンクリート用・水性アクリルシリコン樹脂塗料・生地仕上げ工法
従来 @コンクリート生地仕上げ工法は、塗装後の濡れ色防止のための処理(カラークリヤー化)が必要であった。
〈エナメルを入れて白くしている。塗り継ぎが困難〉
A水性塗料による工法の場合、以下のような問題を回避出来なかった。
・塗装直後の降雨における塗膜の流れの問題
・エフロの問題 〈まだ完全でない。冬場困難。湿度・気温により水酸化Caを誘引〉
・下地との付着性
開発目的 @現有工法である「ハイテントップカラークリヤー工法」の水系化
Aより自然に近い仕上げ工法の確立(溶剤系の工法ではどうしても不自然な仕上がりになる。)
用途 ・コンクリート生地仕上げ
・磁気タイル目地の保護
特長 1.環境に優しい。 オール水系工法(本工法は、下塗から上塗まで全て水性塗料で構成。
従来のように施工時に溶剤臭を発生することがほとんどない。)
2.躯体保護効果が優れている 安定した施工性(本工程は効果過程において塗膜中にシロキサン
結合を生じることから素材との付着性が優れています。
難燃性
粒子内架橋 Si(OR)3 + 3H2O
Si(OH)2 +
3ROH
Si(OH)2 2( Si(OH)3 )
O
+ H2O
Si(OH)2
セメント下地とも結合する(化学的結合力有り)
3.通気性を維持 本工法の塗膜はエマルジョン塗料の特長である通気性が大きい為に、
コンクリート中の余剰水分は水蒸気として外部に逃がします。膨れ難い塗膜可能
4.非透水性 本工法の塗膜は外部からの雨の侵入を上塗と下塗の塗膜で防止
雨水から躯体を保護します。
5.濡れ色の防止 浸透性吸水防止剤である水性ハイテンクリヤー下塗の効果で、裏面からの水の
侵入をくい止めコンクリートが濡れ色になり難くなった。
又、完全水系システムにする事で塗装後の塗膜形成時に濡れ色になり難くなった。
コンクリートの生地を生かす
その他はシントーのカタログを参考にしてください