防蟻剤とは、木造建築物の劣化の主な原因の、イエシロアリやヤマトシロアリによる木材の採食を防ぐため、シロアリが建築物へ到達するのを阻止するために土壌に散布したり、木材を食べるのを阻止するために木材に塗布するアリ駆除剤です。
防蟻剤は、もともと農薬として用いられているものを防蟻材として使用したものがほとんど、その種類も多種多様(有機リン系、カーバメイト系、ピレスロイド系等)です。
(1)クロルピリホス
毒性:変異原性なしと報告されているが、サルモネラ菌や大腸菌、バチルス菌等で変異原性あり、人のリンパ球培養実験で変異原性ありと報告されている。
人への影響は狭窄感、肺水腫様状態、食欲不振、吐き気、下痢、瞳孔収縮、震え等の症状を示す。 急性中毒の場合は縮瞳、意識混濁、けいれん、肺水腫、呼吸困難等を起こす。 ADIは0.01mg/kg/日。 劇毒区分は劇物に入る。 |
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