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建築人賞過去の入賞発表

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第11回建築人賞発表

主催:公益社団法人 大阪府建築士会

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目的

 公益社団法人大阪府建築士会では会報誌「建築人」を毎月発行しており、2019年4月には第658号を数えました。本会の会員にとって重要な情報提供を行うとともに、建築作品発表の機会を設け、建築技術の普及や会員の相互研鑽に寄与することを目指しています。
 「建築人賞」は「建築人」のGALLERY頁に掲載された全作品の中から特に機能性、社会性、デザイン性、先進性などにおいて優れたものを顕彰することで、建築技術の進展、建築文化の向上に資することを目的とし、「建築人」のプレゼンスをより高めていくことを意図して創設された賞です。

審査経過

 審査は公平性を重視するため、主に関西以外を拠点として活躍する建築関係者、学識経験者にお願いしています。この第11回からは横浜国立大学大学院教授の乾久美子氏を審査委員長としてお迎えしました。
 今回の審査は2018年に掲載された作品33点が対象となりました。一次審査は誌面より一般・住宅部門を合わせて計11作品を選出、その後、設計者から追加で提出された詳細資料をもとに、3月18日に本会会議室で二次審査を行い、最終的に建築人賞2点、奨励賞2点、佳作2点が選出されました。
 入選作品は、いずれもその機能性、デザイン性、社会性などが高く評価されたものですが、これらを表彰し公表することによって、社会に対して建築の魅力や価値を発信し、建築文化の醸成に寄与できるものと考えています。また今後より多くの方に参加頂き、建築人賞が大阪から魅力ある建築情報を発信する動機として成長発展していくよう祈念しています。

建築情報委員会委員長:飯田 英二

対象作品

 会報誌建築人2018年1月号~2018年12月号「GALLERY」掲載作品33点

受賞作品紹介

受賞建築主設計者施工者
建築人賞 トヨタカローラ
新大阪名神茨木店
------ 竹中工務店 竹中工務店
建築人賞 CROSS ROOFの家 ------ 井上久実設計室 西友建設
建築人賞
奨励賞
竹中研修所「匠」増築 ------ 竹中工務店 竹中工務店
Alegria Residence Utsubo Park デジタル
アトン
樫永一男建築研究所 貫山建設
建築人賞佳作 菅原天満幼稚園 ------ アバクス・アーキテクツ 眞正工業
日本圧着端子製造
名古屋技術センター別館
-Petali-
------ Atelier KISHISHITA 波多野工務店
岸和田の家 ------ 大西憲司設計工房
(設計監理)
匠家具工芸
a twigs house ------ マニエラ
建築設計事務所
建築工房小林

審査総評

 この度は、第11回を迎えました大阪府建築士会主催の建築人賞の審査委員長にご指名を頂きましてありがとうございました。数時間掛けてアドバイザーの島田陽(※1)、香川貴範(※2)両氏からアドバイスを頂きながら審査をし、建築人賞2作品と奨励賞2作品、佳作4作品を選定いたしました。
 この建築人賞ですが、会報誌『建築人』のギャラリー欄に掲載された作品の中から選定します。先ずは誌面にて一次審査を行い、一般・住宅部門を合わせて10作品を選定しました。その一次審査通過作品には、設計者に追加詳細資料を提出して頂き、その資料を読み込むことにより、毎月の建築人のページからでは汲み取れない情報も含めて判断しました。審査方法については、前任の審査委員長であられた古谷誠章先生の際には、公開プレゼンテーションや現地審査も行っていたようですが、今回は誌面と補足の追加詳細資料を基に審査をしたところ、やはり資料等だけの審査の限界も感じました。魅力的で気になる作品も数多くあり、いつか現地を訪れて見てみたいと思いました。
 先ずは一般部門ですが、大手ゼネコン設計部や組織設計事務所の作品が多く、密度感がありました。技術力だけでなく作品性も高いものが集まっていて、大変見ごたえのある作品が多かったと思います。続く住宅部門は、普段東京で設計している私の感覚からすると、少し違う文脈でつくられているように感じる作品が多く、関西圏ならではの地域性が感じられて、興味深く拝見しました。
 この会報誌『建築人』のギャラリー欄は、全ての建築士の作品を対象に掲載されているそうです。しかしながら今回はアトリエ事務所の若い設計者の応募が少ないという印象がしました。最近の関西は、若く素晴らしい建築家が多く活躍されているエリアとして認識していますので、そうした方もどんどん応募されるような賞になった方が、より一層この「建築人賞」が盛り上がるのではないでしょうか。さらに応募者は、大阪の地に建つ作品だけでなく、また大阪府建築士会会員の方だけの賞でもないということなので、関西圏の様々な方が応募するような賞になれば良いと思いました。賞の仕組みというものが、変えられるのか分かりませんが、検討されると良いのではないかと思います。また、審査の際に気が付きましたが、現在のギャラリー欄には写真と設計趣旨のみで、図面の掲載がありません。建築作品を味わう情報としてはやや物足りないところであり、やはりプラン的な情報も誌面に載せたほうが良いと感じました。
関西圏の作品をつぶさに見る機会はなかなか無く、アドバイザーの先生方とこのような賞を審査させて頂くというのは、大変勉強になり非常に面白い時間となりました。今回は色々な発見があり、とても楽しく審査させて頂きありがとうございました。

※1 タトアーキテクツ/島田陽建築設計事務所 代表
※2 SPACESPACE 一級建築士事務所 代表

建築人賞審査委員長:乾 久美子


審査委員長 : 乾 久美子
(横浜国立大学大学院Y-GSA教授)

1969年大阪府生まれ
1992年東京藝術大学美術学部建築科卒業
1996年イエール大学大学院建築学部修了
1996~2000年青木淳建築計画事務所勤務
2000年乾久美子建築設計事務所設立
2000~2001年東京藝術大学美術学部建築科常勤助手
2011~2016年東京藝術大学美術学部建築科准教授
2016年~横浜国立大学大学院Y-GSA教授
年度別 建築人賞 発表
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