女性委員会 野上 珠理
平成30年度 第28回全国女性建築士連絡協議会(高知)参加報告
7月28・29日、第28回全国女性建築士連絡協議会、高知大会が開催され初参加しました。当日、台風が高知を直撃し開催もどうなることかと心配でしたが、一部のエキスカーションの予定が変更となったものの、大きな被害もなく無事に終了し、大阪にも予定通りの便で帰ることができました。
1日目は被災地の状況報告として、宮城県、福島県、熊本県に加え、石貫副会長からも直近の大阪府北部地震の報告もあり、近年の大規模震災の多さに改めて気づくと共に、取巻く環境の動きを予測することや過去の経験を超える事態を想定した行動も地域で共有することが大切なのだと感じました。
2日目は8つの分科会に分かれ、私はB分科会「建築女子が築く未来」に参加し、冒頭、大阪府建築士会女性委員会の30周年記念で開催したワールドカフェの報告をさせていただきました。皆さんとても熱心に聞いてくださり、その後に体験していただいたプチ・ワールドカフェでも様々な意見が出てきました。建築業界で活躍するために解決しなくてはいけない現状が露わになり、地域や年齢を超えて一つの輪を作るように繋がっていくのが実感できた事は大きな収穫だったと思います。
各分科会終了後は、恒例の大交流会があり、参加者約300名の女性が集結した宴会会場はとても華やかで、また賑やかで圧巻でした。高知県建築士会の女性と青年とのパワーコラボによる贅を尽くしたおもてなしで元気をたくさん貰い、また相席となった他府県女性委員の方とも親睦を深めた楽しいひとときでした。日本のジェンダーギャップ指数は世界144か国中114位というデータがありますが、この大会ではそれが信じられないほど、女性にはパワーと推進力、優れたコミュニケーション能力、そして何よりも周囲の人々を幸せにする能力が元来備わっているのだと、確信しました。この能力をさらに高め、もっと仕事や社会で活かせるようになりたいと感じた2日間でした。
そして、最後に、高知の人も食も建物も旨味がたっぷりで、魅力のあふれる街でした。
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