「秋の中國・五台山を行く」 2006年11月
太原の平遥古城、喬家大院、晋詞〜五台山では南禅寺,佛光寺、菩薩頂、、五斎廟、龍泉寺、院塔寺、晋化寺等〜大同
では懸空寺、雲崗石窟、九龍壁〜北京では故宮、胡同等を視察して回りました。南禅寺は中国で現存する木造建築で、
一番古い寺院です。唐代の建築ですが仏光寺はそれに次ぐものです。今回の視察では民家や大院、廟、寺院その他九
龍壁等を見ていきました。懸空寺は仏教・道教・儒教の三寺が一つになったもので断崖絶壁の途中の岩肌に張り付いて
建っているものです。鳥取県に有る国宝・投入堂にも似たものですが規模はこちらの方が大きいものです。黄土高原の
光景もあり、珍しい黄土高原のヤオトンにも思いもかけず立ち寄る事が出来、その内部にも好意で入らせて頂けました。
厳しい生活の様子も住民のお爺さんに話が聞け生きた学習が出来ました。北京では胡同にも入らせて頂き、お部屋でお
住まいの方にお話を聞きました。この近辺の胡同は高さの制限があり色々制約があったようです。胡同は全て四合院と
いう様式の建築になります。また玄関の扉受けは門?(メンドン)と呼ばれる石製の物ですがその家の格式や文官か武官
かが分かるものなのですが、これらの研究は高槻市在住の岩本公夫氏が詳しいですが今回北京でその研究成果が書
物で発刊されます。(以前研究発表を国際文化サロンでして頂きました。)これら建築様式から装飾に至るまで、唐代以降
の歴史をその歴史に沿って見ていく事が出来ました。勿論北京の故宮の視察も行い、世界遺産の天壇や頤和園にも立
ちよりました。食事も、北中国の有名な麺料理のフルコースで、小麦食文化の多様性を味わいました。北京市内では蠍
の串揚げや北京ダックも味わえ、中国料理のフルコースを楽しみました。