渡辺節賞部門 奨励賞
西陣産業創造會舘(旧京都中央電話局西陣分局舎)
設計者 | 柳樂 和哉 |
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建築主 | 西日本電信電話株式会社 Impact hub Kyoto |
施工者 | 株式会社吉原工務店 |
建築位置 | 京都市上京区 |
竣工年月 | 2016年10月 |
建物用途 | 事務所(コワーキングスペース) |
構造 | RC造・一部木造 |
階 数 | 地上3階 |
敷地面積 | 4,584.75㎡ |
建築面積 | 2,112,88㎡ |
延床面積 | 4,738.60㎡ |
写 真 | エスエス大阪 津田 裕之 |
【審査講評】
〈審査講評〉文化財の保存・活用の成否はプロジェクトに関わる「人」で決まるといっていい。専門の知識や技術はもちろん必要だが、大きな原動力になるのは建築への愛だと思う。旧電話局の歴史をこつこつと紐解きながら建築に向き合った真摯な姿勢は「人」を表彰する当賞に値する。賞の性格上、構造の情報が少ないので早急な判断は禁物だが、「耐震改修」という一点に関しては、他の選択肢がないとはいえない。さらなる飛躍に期待して奨励賞とした。
(審査委員 桝田 洋子)
〈審査講評〉緻密な改修履歴の調査とその解釈を通して、設計者の当該重要文化財に対する愛を強く感じられた。今回の耐震改修に伴う改修が、今後、その履歴の一つの段階として回収され、次の改修へ繋いでいくかのような控えめでシンプルなデザインに好感がもてた。その場に長く建ち続けることで生まれる地域的価値を踏まえつつ、周辺に影響を与える窓辺のデザインや、アプローチや外構のデザインによる「外に開かれた」インテリアデザインが今後望まれる。
(審査委員 松岡 聡)
【設計者プロフィル】
柳樂 和哉也
1985年11月生まれ | |
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2005年4月 | 京都工芸繊維大学工芸学部造形工学科入学 |
2009年3月 | 京都工芸繊維大学工芸学部造形工学科卒業 |
2012年4月 | 京都大学大学院工学研究科建築学専攻博士課程前期入学 |
2016年3月 | 京都大学大学院工学研究科建築学専攻博士課程前期修了 |
2009年4月 | ㈱NTTファシリティーズ入社 |
現在 | ㈱NTTファシリティーズ 関西事業本部 エンジニアリング&コンストラクション事業部 |
【主な建築作品と受賞歴】
福岡銀行門司支店 〈第7回北九州市都市景観賞佳作〉
南あわじ市役所〈2015年グッドデザイン賞、DSA2016地域賞、JIA優秀建築選2016、
第17回 瓦屋根設計コンクール銀賞〉
京都御前ビル 〈第3回 京環境配慮建築物環境建築賞〉
福岡銀行門司支店 〈第7回北九州市都市景観賞佳作〉
南あわじ市役所〈2015年グッドデザイン賞、DSA2016地域賞、JIA優秀建築選2016、
第17回 瓦屋根設計コンクール銀賞〉
京都御前ビル 〈第3回 京環境配慮建築物環境建築賞〉
受賞作品紹介
●大阪府知事賞部門
賞 | 受賞 | 設計者 |
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大阪府知事賞 | 豊中市立文化芸術センター | 江副 敏史・多喜 茂・萩森 薫・宮本 順平(株式会社日建設計) |
てんしば | 松田 知也・宮島 照久・鈴木 雅史・西村 敬(株式会社竹中工務店) |
●渡辺節賞部門
賞 | 受賞 | 設計者 |
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渡辺節賞 | 該当作品なし | - |
奨励賞 | 西陣産業創造會舘(旧京都中央電話局西陣分局舎) | 柳樂 和哉(株式会社NTT ファシリティーズ) |